日本人における改変STONEスコアの有用性 : 単施設後ろ向き研究

  • 原田 拓
    昭和大学江東豊洲病院 総合診療科 獨協医科大学病院 総合診療科
  • 垂水 庸子
    昭和大学江東豊洲病院 総合診療科 昭和大学病院 救急診療科
  • 池田 圭一郎
    昭和大学江東豊洲病院 総合診療科 昭和大学病院 救急診療科
  • 豊田 弘邦
    高浜台内科小児科クリニック
  • 斎藤 司
    埼玉森林病院 内科
  • 弘重 壽一
    昭和大学江東豊洲病院 総合診療科

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  • ニホンジン ニ オケル カイヘン STONE スコア ノ ユウヨウセイ : タンシセツ ウシロ ムキ ケンキュウ

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近年,尿管結石を予測する指標として性別,発症から受診までの時間,人種,嘔気や嘔吐,尿潜血という簡易的な 5 項目から尿管結石を High risk,Moderate risk,Low riskの 3 群に分類する STONE score が発表され有用性が示されている。しかし,アジア人は尿管結石ができにくい人種にもかかわらず,STONE score は黒人か非黒人かの分類のみのため,結石ができやすい非黒人のほうに分類されてしまうという問題がある。本研究ではアジア人に対して非黒人と同等の点数を適応するべきか,その有用性を調べるために単施設後ろ向き研究を行った。救急外来を受診し尿管結石が疑われた 664 例(尿管結石は 354 例)を対象に STONE score の診断精度を後方視的に解析した。High risk群の尿管結石に対する診断精度を比較したところ人種スコアを従来の 3 点とするより 2 点とする場合がもっとも陽性尤度比が高い結果であった(OR= 11.70 vs OR=9. 79)。アジア人を対象とした場合,STONE score の人種の点数は非黒人と同等としないほうが診断精度が向上する可能性がある。

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