救急医療におけるアナフィラキシー症例について −アドレナリン注射の重要性−

  • 甲斐沼 孟
    国家公務員共済組合連合会大手前病院 救急センター
  • 北西 光介
    国家公務員共済組合連合会大手前病院 救急センター
  • 林 大輝
    国家公務員共済組合連合会大手前病院 救急センター
  • 高島 朗人
    国家公務員共済組合連合会大手前病院 救急センター
  • 三井 秀紀
    国家公務員共済組合連合会大手前病院 救急センター

書誌事項

タイトル別名
  • 救急医療におけるアナフィラキシー症例について : アドレナリン注射の重要性
  • キュウキュウ イリョウ ニ オケル アナフィラキシー ショウレイ ニ ツイテ : アドレナリン チュウシャ ノ ジュウヨウセイ

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抄録

アナフィラキシーは極めて短時間に呼吸循環不全をきたし生命を脅かす重篤な疾患で,我が国の年間死亡者数は約 50 例とされている。その原因としては甲殻類,小麦などの食物アレルギーが最も多く,約 30 分で心肺停止に至る例も存在する。近年,食物依存性運動誘発アナフィラキシーの存在も注目され,食物摂取後 1 時間以内に運動を開始した場合にアナフィラキシーが誘発されることが多い。また,自験 12 例中 4 例では過去にも同じアレルゲンでアナフィラキシーを起こしており,このような既往例に対しては発症時のアドレナリン注射液の処方だけでなく,その使用法を含めた教育が必要と考えられる。

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