Challenges for the popularization of bird sensitivity map in Japan: from developers perspective

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  • 事業者の観点からのセンシティビティマップの普及に向けた課題

Abstract

<p>2018年 3月の第 65回日本生態学会大会において開催されたシンポジウム「鳥衝突を未然に防ぐセンシティビティマップの普及に向けて」にコメンテーターとして参加したことを踏まえ、事業者の観点からセンシティビティマップの普及について 3つの課題を述べる。第一は、マップの理解のしやすさついてである。具体的には、シンポジウムにおいても、 MaxEnt等のモデルを用いたメッシュで示されるマップが紹介されていたが、このようなマップは作成したモデルを用いた外挿により広範なマップが作成可能であるというメリットがある一方で、結果に影響を与える変数が多く、事業者を含む利害関係者にとってはより理解がしにくい(ひいては理解を得にくい)。単純なマップの例としてドイツの事例を説明した。第二に、マップの細かさ(メッシュの細かさ)について述べる。事業者が初期段階で実施する立地選定においては 100~ 200 m単位で判断をしている一方で、従来から公開されているイヌワシ・クマタカの生息分布マップは 10 kmメッシュで示されており、両者に大きな差がある。マップ普及のためには事業者が立地選定で取り扱う空間スケールと同様の細かい解像度のマップ作成することが必要である。第三に、マップを利用することによる事業者へのインセンティブとディスインセンティブを如何に明示するか、という点を述べる。具体的には、リスクが低いエリア(鳥類の観点からみた適地)に立地する風力発電事業に対してどのようなインセンティブを、リスクが高いエリア(鳥類の観点から見た不適地)に立地する風力発電事業に対してどのようなディスインセンティブを、それぞれどのように設定するかという課題がある。</p>

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390861770520118144
  • NII Article ID
    130007893528
  • DOI
    10.18960/hozen.1920
  • ISSN
    24241431
    13424327
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Allowed

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