室内運動におけるカメラを用いた自律神経系活動の非接触評価

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抄録

<p>運動中のオーバートレーニングは心身へのストレス,睡眠不足などの原因となる.オーバートレーニングは自身では気付かないうちに陥ることや,自分から言い出せないことがある.機器を用いた屋内トレーニングでもオーバートレーニングになることがある.また先行研究では,運動強度と自律神経系活動には関連があると報告されている.以上から,運動中の自律神経系活動をモニタリングすることでオーバートレーニングなど過度な運動を防ぐことができる.運動中の自律神経系活動の指標として主に心拍数が使用されており,スマートウォッチなどで計測することが多い.これらは接触型であるため運動中に煩わしい,体動による計測機器のずれによって正確に計測できないなどの問題点がある.先行研究では,冷水負荷試験中の自律神経系活動を顔の毛細血管の収縮拡張の特徴であるG/B比を用いて評価した.しかしこの手法では体動を伴う場合には計測できていない.ここで本研究の目的はこの計測方法を体動に堅牢なシステムとすることである.本研究では機器を使用した屋内トレーニングでの検証実験としてエアロバイクを用いた運動課題を行った.運動中のG/B比の変化と心拍数を計測した.その結果,運動開始後に心拍数は増加しG/B比は減少した.また運動終了後に心拍数は減少しG/B比は増加した.これらから機器を使用した屋内トレーニング中にも自律神経系活動を非接触で計測できたといえる.</p>

収録刊行物

  • 生体医工学

    生体医工学 Annual61 (Abstract), 173_1-173_1, 2023

    公益社団法人 日本生体医工学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390861770520658944
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual61.173_1
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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