電子顕微鏡を用いた異物解析技術が糞便内の混入物の同定に有用であった 1 例

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  • 症例報告 電子顕微鏡を用いた異物解析技術が糞便内の混入物の同定に有用であった1例
  • ショウレイ ホウコク デンシ ケンビキョウ オ モチイタ イブツ カイセキ ギジュツ ガ フンベン ナイ ノ コンニュウブツ ノ ドウテイ ニ ユウヨウ デ アッタ 1レイ

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抄録

症例は糞便中の混入物の精査希望で紹介受診された 80 歳男性。便中に「蚕の繭状の小さな白い塊」「吸盤状の物体」「球状の物体」が混入していることに気づき,混入物を持参され受診。内視鏡検査および造影CT検査では消化管に異常を認めなかった。電子顕微鏡観察およびエネルギー分散型X線分析を行ったところ,糞便中の混入物はそれぞれ紙片,トマトもしくは他の野菜・果実類の種子,胡麻と推定された。糞便中の混入物を訴える患者の診療にあたることは稀であるが,混入物の同定に至れば治療計画の立案に繋がるだけでなく,患者にとって安心感,満足感が得られる。

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