精神科における患者の退院に関する意思決定支援の課題:

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書誌事項

タイトル別名
  • Supported Decision-Making for Psychiatric Discharge:
  • From an Interview with Peer Supporters
  • ピアサポーターの面接調査から

抄録

<p>目的:精神科での退院に関する意思決定支援の課題を明らかにし,精神科看護師の意思決定支援について考察する。方法:対象は精神科退院経験のあるピアサポーター20名。面接調査をし,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチで分析した。結果:患者は,退院を表明するが【受け止めてもらえない退院表明】や【不十分な意思表明】のために【入院継続を選択】していた。一方,退院が進まなくても【退院に向け行動】する者もおり,入院中〖混沌とした退院への意思決定〗を体験していた。退院後は【生活になじめない期間】があり,【孤独が増大】し,【コントロール感の低下】に陥るといった悪循環が生じ,〖自立の危機〗に直面していた。結論:精神科では,患者の退院への意思はあいまいに扱われ,安心を求め入院を選択することや,退院後は危機的状況が続くという課題があった。看護師は,患者の意思を見失うことなく,退院後の危機克服に向けて支援することが求められる。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390861847633885568
  • DOI
    10.15065/jjsnr.20230310207
  • ISSN
    21896100
    21883599
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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