当院総合診療科入院患者の入院長期化に関連する因子についての検討 〜地域中核病院の総合診療と地域包括ケアシステム〜

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  • トウ イン ソウゴウ シンリョウカ ニュウイン カンジャ ノ ニュウイン チョウキカ ニ カンレン スル インシ ニ ツイテ ノ ケントウ : チイキ チュウカク ビョウイン ノ ソウゴウ シンリョウ ト チイキ ホウカツ ケア システム

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抄録

背景:広島西医療センターの様な地域中核病院の総合診療科の入院診療状況を把握し入院長期化に関連する要因を明らかにすることは重要である。 方法:2012 年 4 月から 2014 年 3 月までの入院患者について後ろ向きに調査検討を行った。 結果:入院患者のうち,75 歳以上の後期高齢者の割合が 7 割を超え,自宅以外からの入院が約 3 割,入院時のADL不良が約 6 割,肺炎を主とする呼吸器疾患が約 4 割を占めていた。 入院日数の中央値は 15.5 日で,入院日数短期入院群( 14 日以下)は 97 名,長期入院群( 15 日以上)は 117 名であった。 入院長期化に関連する因子について統計学的分析を行った所,単変量解析で,年齢 75 歳以上,ALB 3.5 g/dl未満,BMI 18.5 kg/m2未満,入院時ADL不良,自宅以外からの入院,呼吸器疾患が検出された。 多変量解析では入院時ADL不良,ALB 3.5 g/dl未満,BMI 18.5 kg/m2未満が有意な関連を示した。 結論:今回の検討で,ADL不良,低栄養状態が入院日数長期化に関連していることが示された。

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