内視鏡的治療を行った消化管異物 37 件の検討

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  • ナイシキョウテキ チリョウ オ オコナッタ ショウカカン イブツ 37ケン ノ ケントウ

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抄録

尾道市立市民病院で内視鏡治療を行った消化管異物 33 例( 男性 12 例,女性 21 例,平均年齢 74.6 歳),のべ 37 件について検討した。 異物の内訳は,魚骨( 8 件),プレス・スルー・パッケージ(PTP)( 7 件),残渣塊( 7 件),義歯・歯科治療材料( 4 件) ,肉片( 4 件) ,その他( 7 件)であった。 存在部位は食道( 25 件),胃( 7 件),喉頭(4 件),大腸( 1 件)であり,自覚症状はつかえ感( 10 件),疼痛(10 件)が多かった。 基礎疾患としては消化管手術の既往を 7 例に,消化管悪性疾患の併存を 3 例に認めた。 37 件全例で消化管異物に対して内視鏡的治療が実施され,36 件で内視鏡的治療が成功した。 18 件で軽度の粘膜傷害や出血がみられたが,いずれも保存的治療で軽快した。 他の重篤な偶発症は認めず,外科手術を要した症例はなかった。

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