嚥下性肺炎を中心としたクリニカルパール

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  • エンカセイ ハイエン オ チュウシン ト シタ クリニカルパール

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抄録

嚥下性肺炎は,ロ腔内の唾液や,食物,逆流した胃内容物などが気道に流入し生じる肺炎である。 その頻度は加齢に伴い増加するため高齢化が進む今後,その重要性がさらに増すと考えられる。 胸部CT所見等より嚥下性肺炎患者の多くは,唾液等の液体を臥位で誤嚥し発症すると推測され,誤嚥患者の喀痰中にはロ腔内常在菌を含めた複数の病原体を認める。 このため治療では全体をカバーする広域抗菌剤を選択しがちであるが,ABPC/SBTのような比較的狭域の抗菌薬が有効なことが多い1)2)。 また嚥下性肺炎の起点は感染でなく誤嚥であり,誤嚥の治療がより根本的で重要と考えられる。 嚥下性肺炎を治療するためには,誤嚥の要因が何か,患者の状態を総合的に評価し対応することが大切である。これらの内容を5つのパールにまとめ紹介した。

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