術後に60ヵ月の長期経過観察を行ったLow-grade Appendiceal Mucinous Neoplasmの3例

  • 勝又 健太
    聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院消化器・一般外科
  • 大島 隆一
    聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院消化器・一般外科
  • 内藤 正規
    聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院消化器・一般外科
  • 臼井 創大
    聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院消化器・一般外科
  • 天野 優希
    聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院消化器・一般外科
  • 根岸 宏行
    聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院消化器・一般外科
  • 國場 幸均
    聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院消化器・一般外科
  • 大坪 毅人
    聖マリアンナ医科大学消化器・一般外科

書誌事項

タイトル別名
  • Long-term Postoperative Follow-up for 60 Months in Three Patients with Low-grade Appendiceal Mucinous Neoplasm

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抄録

<p>Low-grade Appendiceal Mucinous Neoplasm(LAMN)は虫垂切除術などに伴って指摘されることのある虫垂粘液腫瘍である.今回われわれは3例の虫垂粘液腫患者に対して大腸癌治療ガイドライン2014年版に準じて60ヵ月のサーベイランスを行った.症例1は63歳女性.虫垂腫大を主訴に受診された.虫垂粘液腫疑いとして腹腔鏡下回盲部切除術を行った.症例2は27歳男性.右下腹部痛を主訴に受診,急性虫垂炎の診断で腹腔鏡下虫垂切除術を施行した.症例3は74歳男性.急性虫垂炎に対して保存的加療を施行後,待機的に腹腔鏡下盲腸部分切除術を施行した.いずれも術後病理でLAMNの診断,断端陰性であった.術後60ヵ月までサーベイランスを行い,再発は認めなかった.LAMNのサーベイランス方法や期間に関しては一定の見解が得られていないため,本症例での経験を踏まえて文献的考察を加えて報告する.</p>

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参考文献 (7)*注記

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