野球選手の橈骨頭に生じた離断性骨軟骨炎の3例

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Osteochondritis dissecans of the radial head in three baseball players

この論文をさがす

抄録

【目的】野球選手の橈骨頭離断性骨軟骨炎(橈骨頭OCD)の3例を経験したので報告する.<BR>【症例1】19歳男性,大学2年,硬式野球の投手.投球時の右肘外側部痛を主訴に当科を受診した.橈骨頭OCD分離後期の所見を認め,関節鏡下骨軟骨片切除及びドリリングを施行し,野球に完全復帰した.<BR>【症例2】17歳男性,高校2年硬式野球の三塁手.投球時の右肘外側部痛を主訴に遊離期の橈骨頭OCDを認め,関節鏡下遊離体摘出及びドリリングを施行し,野球に完全復帰した.<BR>【症例3】12歳男性,小学5年,軟式野球の捕手.投球時の右肘外側部痛を主訴に受診した.橈骨頭OCD分離期の所見を認め,スポーツ活動の休止,集束型体外衝撃波による治療で改善なく外固定を1ヶ月実施したところ,分離部の癒合を認め野球に完全復帰可能した.<BR>【考察】2例は病期が進行しており鏡視下手術を行い経過良好であった.1例は骨端線閉鎖前で外固定を含む保存療法を行い改善した.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ