異なる利害を持つステークホルダーの共有資源管理をめぐる合意形成過程:地熱発電合意形成ゲームを用いた検討

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タイトル別名
  • Consensus Process for Common Pool Resource Management among Stakeholders with Different Interests: Development of a Consensus Game of the Geothermal Energy and a Study Using the Game

抄録

<p>本研究では,地熱資源を題材に,コモンズの資源利用をめぐるローカルな視点と広範な社会全体の視点の対立構造を表現し,異なる利害を持つステークホルダーの合意形成過程を観察する「地熱発電合意形成ゲーム」を作成した.同じ地熱資源に対して,社会全体の視点から広域的な便益や持続可能な経済発展などを重視する立場と,ローカルな視点から地元の観光資源や固有の歴史・文化・伝統などを重視する立場の違いにより生じる葛藤をゲームで表現した.この葛藤を解消し合意に至るゲームとそうでないゲームの違いを明らかにすることを目的として,10ゲームを実施した.その結果,合意に至ったゲームでは,同じコモンズに対して置かれた立場によって異なる利害や価値を踏まえた議論をすること,その上で,状況を自己利益ではなく全員の利益を追求する場面だと認識し,認識がプレーヤー同士で共有されること,さらに,双方の価値が反映された案が創発されることが示された.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390861925380415104
  • DOI
    10.32165/jasag.33.2_57
  • ISSN
    24340472
    13451499
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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