肘関節内に発生した結節性筋膜炎の1例

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  • A case of intra-articular nodular fasciitis of the elbow

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抄録

13歳男性の肘関節内に生じた結節性筋膜炎の1例を報告する.肘関節前方の圧痛と肘関節可動域制限を認めた.エコーで肘関節液貯留と肘関節内前内側に約3×3×0.8cm大の腫瘤を認め,MRIでも同様に肘関節前内側に内部はT1 強調画像で筋肉と等信号,T2 強調画像で高信号の境界明瞭,表面平滑な腫瘤を認めた.病理組織診断の結果,結節性筋膜炎と診断された.術後1年2か月の観察時,再発はなく,疼痛,肘関節可動域は改善した.<BR> 結節性筋膜炎は若年成人の上肢,体幹,頭頸部の皮下組織に好発し,関節内に発生することはまれである.肘関節内病変の鑑別診断の1つとして本疾患も考慮する必要があると考える.

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