既設の海岸構造物を考慮した海面上昇に対する適応費用の評価

  • 山本 浩司
    茨城大学 大学院理工学研究科都市システム工学専攻
  • 横木 裕宗
    茨城大学 大学院理工学研究科都市システム工学領域
  • 田村 誠
    茨城大学 地球・地域環境共創機構
  • 今村 航平
    茨城大学 地球・地域環境共創機構

書誌事項

タイトル別名
  • ESTIMATING ADAPTATION COSTS TO SEA LEVEL RISE CONSIDERING COASTAL PROTECTION FACILITIES FOR JAPANESE COASTS

抄録

<p> 気候変動に伴う海面上昇への適応策を検討していくことは今後ますます重要となる.本研究では,適応策のうち防護策に焦点を当て,既設の海岸保全施設を考慮した上で,日本沿岸域の海面上昇に対し,複数の適応シナリオに基づき適応費用を推計した.既存研究では,現状の防護レベルを考慮しない潜在的な浸水影響に関する評価がなされており,2020年時点で浸水面積は約2,300-2,400km2と試算されていたが,本研究では2020年時点で約1,000km2となった.2100年まで浸水しないように適応(防護)するシナリオでは,総適応費用はSSP1-2.6で約1.72兆円,SSP2-4.5で約2.03兆円,SSP5-8.5で約3.28兆円と推計された.</p>

収録刊行物

参考文献 (7)*注記

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