筋細胞レベルでの筋線維組成がstretch-shortening cycleによるパフォーマンス増強に与える影響の解明

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タイトル別名
  • Influence of Fiber Type on the Enhanced Performanceby Stretch-Shortening Cycle in Single Muscle Fibers

抄録

<p>主動作の前に反動として伸張性収縮を行うと(stretch-shortening cycle:SSC),主動作のパフォーマンスが増強する (SSC効果).SSC効果を生じさせる要因としてクロスブリッジおよびタイチンの弾性が提唱されている.本研究では,クロスブリッジ動態およびタイチンの形状が異なる速筋線維および遅筋線維を対象にSSCを行い,SSCのメカニズムを検証した.大腰筋 (速筋線維) とヒラメ筋 (遅筋線維) の単一筋細胞を対象に,伸張性収縮の後に短縮性収縮を行うSSC試行,等尺性収縮の後に短縮性収縮を行うControl試行を行った.また,タイチンの弾性がSSC効果に与える影響を検証するため,伸張性収縮の後に等尺性収縮を行うresidual force enhancement試行,等尺性収縮のみを行うControl試行を実施した.その結果,SSC効果はヒラメ筋にて大きかった.一方,タイチンの弾性に関連しているRFEは筋間に差はなかった.したがって,筋線維タイプ間でみられたSSC効果の違いは,タイチンではなくクロスブリッジの弾性によるものだと考えられる.</p>

収録刊行物

  • デサントスポーツ科学

    デサントスポーツ科学 40 (0), 130-137, 2019-06-07

    公益財団法人 石本記念デサントスポーツ科学振興財団

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390862179308841984
  • DOI
    10.57488/descente.40.0_130
  • ISSN
    27584429
    02855739
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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