CQ4 中等症から重症の成人喘息患者の長期管理において,気管支熱形成術は有用か

書誌事項

タイトル別名
  • THE EFFICACY OF BRONCHIAL THERMOPLASTY IN LONG-TERM MAINTENANCE OF ADULT PATIENTS WITH MODERATE TO SEVERE ASTHMA

抄録

<p>【背景・目的】気管支熱形成術(Bronchial thermoplasty;BT)は,中等症から重症の成人喘息患者を対象にした気管支内視鏡的治療法である.今回,BTの有用性をシステマティックレビュー(Systematic review;SR)により検討した.</p><p>【方法】中等症~重症の成人喘息患者を対象に,BTとプラセボを比較したランダム化比較試験を先行SRに加え,それ以降で2022年7月までの文献を文献データベースより抽出した.</p><p>【結果】今回,4つのランダム化比較試験を抽出・採用した.BTは,quality of lifeを有意に改善させたものの,喘息コントロールの改善効果は得られなかった.またBTによる重度の合併症頻度は,治療後6週間以内で上昇した.このほか,呼吸機能や経口ステロイド薬からの離脱,レスキュー薬の使用頻度,症状のない日数では,BTの優位性を認めなかった.</p><p>【結語】成人の中等症~重症の気管支喘息患者に対するBTは,リスク・ベネフィットの観点から,推奨できるほどの十分なエビデンスがないと考えられた.</p>

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 73 (1), 40-51, 2024

    一般社団法人 日本アレルギー学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390862256958150912
  • DOI
    10.15036/arerugi.73.40
  • ISSN
    13477935
    00214884
  • PubMed
    38403700
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • PubMed
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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