-
- 池田 宏二
- 京都府立医科大学長寿・地域疫学講座
書誌事項
- タイトル別名
-
- A role of endothelial cell senescence in aging
- ケッカン ナイヒ サイボウ ロウカ ト ロウカ カンレン シッカン ノ カカワリ
この論文をさがす
説明
血管は全身をくまなく巡る人体で最長の器官である.「人は血管とともに老いる」といわれるように血管の老化と人の老化は密接に関わると考えられてきたが,その因果関係については不明な点が多かった.加齢に伴い,さまざまな臓器で血管密度が減少することが以前から知られていたが,最近の研究で血管密度の低下を予防したマウスでは加齢に伴う臓器障害が軽減し,寿命が延伸することが明らかとなった.しかしながら血管の老化が個体の老化や老化関連疾患の発症・進展にどのような影響を与えるかは意外なほど明らかとされていない.筆者らはすべての血管の内層を覆う血管内皮細胞の細胞老化と老化関連疾患の関わりについて研究を行ってきた.本稿では筆者らの研究成果を中心に,血管老化の老化関連疾患への影響とその分子機構について紹介する.
収録刊行物
-
- 生化学
-
生化学 96 (1), 5-11, 2024-02-25
公益社団法人日本生化学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390862268803048576
-
- NII書誌ID
- AN00126072
-
- NDL書誌ID
- 033376403
-
- ISSN
- 00371017
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可