Text-Based Correlation Matrix ーテキスト解析を用いた多資産間の相関構造の推定ー

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タイトル別名
  • Text-Based Correlation Matrix in Multi-Asset Allocation

抄録

<p>本研究の目的は, 金融テキスト解析を用いて多資産間の相関構造を推定することにある. 近年, グローバル経済におけるインフレ率の急騰や各国中銀の金融政策の変更等を背景として, 資産間の相関構造, 特に金利感応度とインフレ感応度, は急激に変化したことで, 投資家のポートフォリオのパフォーマンスに与える影響が増大したため, ポートフォリオ運営における頑健な相関構造の推定の重要性が高まっている. 一方で, 市場で観測される価格データのみを用いた相関係数は, 一定程度の時間ラグを伴うことに加えて, 金融時系列データの非定常性の観点から予測誤差が生じうる, 局面転換が起きた場合にファンダメンタルズの観点での解釈性がやや乏しい, という側面もある. そこで本研究では, ニューステキスト及び中銀テキストに対して自然言語処理を行い, 各資産のファクターに対するエクスポージャーを推定することで, 他資産間の相関係数を算出し, 事後的な相関係数に対する予測精度について検証を行った. 結果, 通常の時系列データからの相関係数と比較しても, 一定の有用性が示唆された.</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390862268803182464
  • DOI
    10.11517/jsaisigtwo.2023.fin-032_53
  • ISSN
    24365556
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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