無症候性中結腸動脈瘤を併存した直腸癌の1例

  • 門脇 啓太
    順天堂大学医学部附属練馬病院総合外科 板橋中央総合病院外科
  • 藤崎 隆
    順天堂大学医学部附属練馬病院総合外科
  • 町田 理夫
    順天堂大学医学部附属練馬病院総合外科
  • 渡野 邉郁雄
    順天堂大学医学部附属練馬病院総合外科
  • 須郷 広之
    順天堂大学医学部附属練馬病院総合外科

書誌事項

タイトル別名
  • A Successfully Treated Case of Rectal Carcinoma with a Concomitant Asymptomatic Middle Colic Artery Aneurysm
  • ムショウコウセイ チュウ ケッチョウ ドウミャクリュウ オ ヘイソン シタ チョクチョウ ガン ノ 1レイ

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抄録

<p>症例は77歳の女性で,下血を主訴に当院へ紹介となった.下部消化管内視鏡検査では,肛門縁から3cmの直腸(Rb)に2型進行癌を認めた.また,術前CTで中結腸動脈根部に8mm大の無症候性動脈瘤を認めた.手術は動脈瘤破裂のリスクを考慮し,開腹腹会陰式直腸切断術と動脈瘤切除とし,左側結腸の血流を考慮し端々吻合による血行再建を施行した.再建後,血流は良好であり術後経過も問題を認めなかった.</p><p>術前患者に偶発的に見つかった無症候性動脈瘤に対する治療介入については原疾患の状況,動脈瘤の局在や破裂のリスク,血行再建の必要性など様々な要素を考慮のうえでの方針決定が必要と思われた.</p>

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