石礫型土石流に含まれる砂成分が先頭部大粒子集積過程に及ぼす影響

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タイトル別名
  • EFFECT OF SAND COMPONENT OF A STONY DEBRIS FLOW ON THE CONCENTRATION OF COARSER PARTICLES AT THE FLOW’S FRONT

抄録

<p> 土石流流動深の0.01倍程度(実験スケールで粒径0.1mmオーダー)の砂成分に着目し,当該成分の混合が土石流先頭部の大礫集積に及ぼす影響を水路実験により把握した.実験では,平均粒径0.1mmオーダーの砂成分を含む3粒径階から成る土石流(相対水深20未満の石礫型土石流)を対象とし,当該成分の初期含有割合を変化させた条件で3粒径階成分の先頭部含有割合の変化を比較した.実験結果より,当該成分も他の粒径成分と同様に,土石流流下時の「動的ふるい効果(流動層内で砂礫間隙を通り抜けて下層に落ち込むこと)」による粒度偏析機構の対象成分となることが推察された.また,当該成分の含有割合に係わらず,土石流の相対水深,無次元掃流力,土石流構成材料の均等係数を指標とすることで先頭部大礫集積の傾向が整理可能であることも明らかにした.</p>

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