加齢に伴う炎症・認知機能低下に対する血小板因子の抑制作用

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抄録

高齢化が進む現代において,高齢者での認知症関連疾患の増加が予測され,加齢に伴う認知機能低下を抑制する治療法が模索されている.老齢マウスを用いた研究では,若齢マウスの血液の全身循環により加齢に伴う神経新生・シナプス可塑性・認知機能などの低下が抑制されることが報告されているものの,その作用をもたらす因子についてはほとんど解明されていない.本稿では,若齢血液の血小板因子が末梢免疫系を介して老齢脳に対する有益な作用をもたらすことを明らかにしたSchroerらの報告を紹介する.<br>なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.<br>1) Villeda S. A. et al., Nat. Med., 20, 659–663(2014).<br>2) Schroer A. B. et al., Nature, 620, 1071–1079(2023).<br>3) Mehdipour M. et al., Aging, 12, 8790–8819(2020).

収録刊行物

  • ファルマシア

    ファルマシア 60 (3), 239-239, 2024

    公益社団法人 日本薬学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390862268820960128
  • DOI
    10.14894/faruawpsj.60.3_239
  • ISSN
    21897026
    00148601
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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