銅触媒を用いたアジド化/環化カスケード反応によるキノキサリンの電解合成

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抄録

キノキサリンは多くの天然物や医薬品に骨格として含まれる芳香族複素環である.近年,N-アリールエナミンのアジド化/アミノ化反応を経由したキノキサリンの合成も報告されているが,化学量論量以上の酸化剤を要する,アジド源として高価な試薬を必要とするといった欠点があった.今回Baidyaらは,CuCl2を触媒とした,連続するアジド化/環化カスケード反応により,ごく微量の触媒存在下での効率的なキノキサリン電解合成法を報告したので,本稿にて紹介する.<br>なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.<br>1) Baidya M., De Sarkar S., Org. Lett., 25, 5896–5901(2023).<br>2) Zhou K. et al., Org. Biomol. Chem., 21, 4631–4636(2023).<br>3) Ma H. et al., Org. Lett., 18, 868–871 (2016).<br>4) Sagar A. et al., Org. Biomol. Chem., 14, 4018–4022(2016).

収録刊行物

  • ファルマシア

    ファルマシア 60 (3), 234-234, 2024

    公益社団法人 日本薬学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390862268820971392
  • DOI
    10.14894/faruawpsj.60.3_234
  • ISSN
    21897026
    00148601
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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