線形回帰モデルによる斜面表層ひずみデータを用いた異常検知

  • 中根 良太
    東京都市大学大学院・総合理工学研究科
  • 平岡 伸隆
    労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所・建設安全研究グループ
  • 吉川 直孝
    労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所・建設安全研究グループ
  • 伊藤 和也
    東京都市大学・建築都市デザイン学部都市工学科

書誌事項

タイトル別名
  • Anomaly detection from slope surface strain using linear regression

抄録

<p>近年の日本では,ICT 技術を用いた計測機器や監視システムが開発され,斜面モニタリングに活用されている。しかし,斜面崩壊時に斜面動態データは計測できるものの,計測値がどのような値を示した時に異常とするかについては検討段階にある。そこで,本研究では遠心場斜面崩壊実験により計測された斜面表層ひずみ時系列データを用いて,線形回帰モデルによりデータを予測し,予測値と計測値の残差から斜面の異常を検知する手法について検証した。その結果,設置した表層ひずみ計から斜面崩壊前に異常が検知できることが確認された。また,計算コストを抑えることを目的としたデータを間引く手法や定常化データである表層ひずみ速度に変換する手法を用いた場合においても,斜面崩壊前の異常検知が可能であることがわかった。</p>

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