皮膚科における行動療法

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タイトル別名
  • Behavior Therapy in Dermatology

抄録

<p>行動療法は不適切な行動を心理的操作によって修正する精神療法である.方法としては,段階的曝露法,セルフモニタリング法,ハビットリバーサル法,オペラント条件づけ,フラッディング法,苦行療法などがある.皮膚科において不適切な行動として問題となるのは,アトピー性皮膚炎をはじめとする痒みに対する過剰な搔破行動が最も多いと思われる.そのほかとして抜毛症や爪咬み,皮膚むしり症などがある.また人前に出るとコリン性じんま疹が出るという場合もある.搔破行動にはセルフモニタリング法やハビットリバーサル法が有用である.抜毛症や爪咬み,皮膚むしり症に関してもセルフモニタリング法やハビットリバーサル法が有用である.これらは本人に課題を課すため,やる気(動機づけ)が出ないとできない治療法である.いかに動機づけを起こすかということが治療のポイントとなる.</p>

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 64 (2), 137-140, 2024

    一般社団法人 日本心身医学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390862268821222272
  • DOI
    10.15064/jjpm.64.2_137
  • ISSN
    21895996
    03850307
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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