ベンゼンの液相酸化反応に用いるV錯体内包触媒における配位子効果

  • 谷 翔太郎
    神戸大学大学院工学研究科応用化学専攻
  • 市橋 祐一
    神戸大学大学院工学研究科応用化学専攻 神戸大学先端膜工学研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of Ligands within Vanadium Complex Encapsulated in Y Zeolite Catalysts on Liquid-phase Benzene Oxidation

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説明

<p>ship-in-a-bottle法でバナジウム錯体をY型ゼオライトの細孔内に形成させたバナジウム錯体内包Y型ゼオライト触媒を用い,ベンゼンの液相酸化反応によるフェノール生成反応について検討を行った。結果,Y型ゼオライトに含浸法でバナジウムを担持した触媒を用いた場合に観測されたバナジウム種の溶出はバナジウム錯体内包触媒では抑制され,ベンゼンの酸化反応が効率よく進行した。また,バナジウム錯体の配位子の影響について検討したところ,配位子の違いがフェノール生成活性に大きく影響を与えることが示唆された。密度汎関数理論(DFT)計算を用いて検討したところ,配位子の種類はバナジウムの3価と4価の間のエネルギーギャップに影響し,このエネルギーギャップが小さいものほどフェノール生成活性が高いことが明らかとなった。</p>

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参考文献 (24)*注記

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