化学療法完全奏効後に左鎖骨上窩リンパ節転移を認めた膀胱尿路上皮癌の1例
書誌事項
- タイトル別名
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- A case of bladder urothelial carcinoma that developed solitary metastasis to the left supraclavicular fossa lymph node after complete response to systemic chemotherapy
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抄録
頸部領域のリンパ節に遠隔臓器の癌が転移することは稀であるが,泌尿器領域の癌はその中で一定の割合を占めている。しかしながら膀胱尿路上皮癌の頸部リンパ節への転移は非常に稀である。今回われわれは,stage Ⅳ膀胱尿路上皮癌に対し化学療法により一旦完全奏効となったが,その5年後にPET-CTにて左鎖骨上窩リンパ節への単発の転移が示唆された症例を経験した。選択的頸部郭清術を行い,CK7,CK20およびGATA3の免疫組織化学染色により膀胱癌からの転移と確定診断された。本例では救済頸部郭清術を行い得たが,類似例の報告実績がないためその長期生存に与える意義は不明であり,継続した経過観察が不可欠と考えられる。
収録刊行物
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- 頭頸部外科
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頭頸部外科 33 (3), 379-385, 2024
特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390862312546597504
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- ISSN
- 1884474X
- 1349581X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可