医療的ケアが必要な重症心身障害児の父親の就学時における子育てプロセス

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Parenting Process of Fathers of Children with Severe Motor and Intellectual Disabilities Who Need Medical Care When They Start School

抄録

<p>目的:医療的ケアが必要な重症心身障害児(以下、重症児)の父親の就学時における子育てプロセスを明らかにすることである。</p><p>方法:首都圏を中心に重症児の父親13名に、就学時の経験について半構造化インタビューを実施した。インタビュー内容は修正版グランデッド・セオリー・アプローチを基に分析した。</p><p>結果:重症児の父親は【就学の課題を自分事として向き合(う)】い始めると、その時々の【子どもと家族を取り巻く状況を見極め(る)】、【子どもと家族の生活環境を整えるために行動(する)】し、行動の結果に対して【就学についてさまざまな思いを抱く】。また、母親や他の重症児の父親、専門職などと関わり影響し合うことで、【就学時の子育てを支えられている】。そして就学を通して、新たな課題が生じる度に父親はこのプロセスを踏み、経験を積み重ねている。</p><p>考察:就学時に重症児の父親は俯瞰的に自分自身や家族、社会という子どもと家族を取り巻く状況を見極めていた。また、就労と育児の両立に葛藤し、家庭での父親役割を模索しながら、子どもと家族の生活を維持し、子どもが就学するための環境を整えるために行動をしていたと考える。</p>

収録刊行物

  • 医療看護研究

    医療看護研究 20 (2), 24-32, 2024

    学校法人 順天堂大学医療看護学部

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390862312547066112
  • DOI
    10.60254/jhcn.20.2_24
  • ISSN
    27585123
    13498630
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ