一般公開されているスペイン語学習者コーパスの特徴とオーラル・インタラクションおよび会話研究における有用性

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  • Characteristics of Publicly Available Learner Corpora for the Study of Oral Interaction and Conversation in Spanish as a Foreign Language
  • Corpus orales de aprendientes de ELE para el estudio de la conversación en la L2 disponibles en Internet

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抄録

本論文では,現在インターネット上で一般に公開されているスペイン語学習者の会話コーパスを分類・整理する。そのためにまず,学習者コーパスの索引や標題の中から,自発的/ 半自発的な会話のサンプルを含み,文字起こしや視聴覚資料により完全なテキストにアクセス可能なものを抽出した。そして,それらのコーパスで収集された会話の種類,作成の目的,被験者の属性・適格条件,文字起こしや視聴覚資料により提供される情報,資料の可用性といった情報を示す。加えて,オーラル・インタラクションや会話研究における潜在的有用性について述べる。これらはAlbelda Marco (2022, p. 232) が語用論的研究の観点から論じる特徴に基づくものである。本研究を通して,Rojo and Palacios (2022, p. 85) が既に指摘しているスペイン語学習者コーパスの限定的代表性および資料収集とその扱いにおける不均質性の問題に加えて,スペイン語学習者の自発的な会話から作成されたコーパスの不足が確認できた。これは分析したオーラルコーパスにおける誘発形式の大半が半構造化されたインタビューであることに起因すると考えられる。

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