科学教育の研究におけるテキスト型データの計量的な分析手法の使用に関する動向の整理

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • Trends in Quantitative Analysis of Textual Data on Practical Research in Science Education

抄録

<p>教育実践において,アンケート調査や学習活動の記録等を通じ,テキスト型データを取得できる場面がある.このようなデータに対し,質的研究の手法による分析が従来から用いられてきたが,一方で計量的な分析を組み合わせ,手続きの可視性を高める手法が考案されている.本研究では,我が国における科学教育の実践研究において,テキスト型データの計量的な分析手法を使用した事例について,その動向を整理した.16件の事例を本研究においては抽出し,テキスト型データの取得及び分析の手法を分類した.その結果,科学教育の実践研究では,語間の共起関係を探る手法を中心に使用されていたことが明らかとなった.テキスト型データを用いた研究は,オンライン学習環境の普及等により,さらなる広がりが期待できる.また,自然言語処理技術等の発展が予想されることから,今後の動向を注視しつつ,科学教育の研究においても計量的な分析手法を必要に応じて適切に応用し,学習者の意図等を明らかとしていくことが求められよう.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390862400850276224
  • DOI
    10.14935/jsser.38.4_69
  • ISSN
    18824684
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ