-
- 丸川 知雄
- 東京大学
書誌事項
- タイトル別名
-
- エキショウ パネル サンギョウ ニ オケル チュウゴク ノ ヤクシン
この論文をさがす
説明
<p>世界の液晶パネル産業では日本勢が先行し,2000年代には日本,韓国,台湾の企業が競っていた.ところが,今日(2023年)では中国の4社がテレビに使う大型パネルでは世界の7割のシェアを持っている.中国の急速なキャッチアップは,液晶メーカーが中国各地に工場を設立する際,地方政府が多額の出資によってその立ち上げを支援したことで可能となった.また,2000年代までは液晶パネルの大型化競争が激しく展開されていたのが,2009年に大型化がほぼ限界に達し,それ以降大型化のペースが遅くなったことで後発企業のキャッチアップが容易になった.液晶パネル産業における中国メーカーの台頭は,ディスプレイとテレビの関係における垂直統合から垂直分裂への移行が終盤に来たことを示している.</p>
収録刊行物
-
- 比較経済研究
-
比較経済研究 61 (1), 1_13-1_24, 2024
比較経済体制学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390862411897182080
-
- NII書誌ID
- AA12128834
-
- ISSN
- 18839819
- 18805647
-
- NDL書誌ID
- 033350561
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- Crossref
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可