液状化検体細胞診における ThinPrep<sup>®</sup> 法での悪性細胞検出細胞数の検討

  • 岩下 玄基
    京都橘大学大学院健康科学研究科
  • 大澤 幸希光
    京都橘大学健康科学部臨床検査学科 京都橘大学生命健康科学研究センター
  • 寺尾 友伽
    京都橘大学大学院健康科学研究科
  • 小田嶋 広和
    京都橘大学健康科学部臨床検査学科 京都橘大学生命健康科学研究センター
  • 大西 崇文
    京都橘大学健康科学部臨床検査学科 京都橘大学生命健康科学研究センター
  • 岡田 仁克
    京都橘大学健康科学部臨床検査学科 京都橘大学生命健康科学研究センター
  • 服部 学
    京都橘大学健康科学部臨床検査学科 京都橘大学生命健康科学研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • Examination of the number of malignant cells detected in liquid-based cytology using ThinPrep<sup>®</sup>

説明

<p>目的:液状化検体細胞診(liquid-based cytology:LBC)は国際的に広く普及している.その中でも ThinPrep® 法は世界で最も用いられている標本作製法であり,ThinPrep® 法の悪性細胞検出の感度について検討を行う意義は大きいと考える.そこで本研究では ThinPrep® 法により作製した LBC 標本の悪性細胞の検出に必要な細胞数について検討を行った.</p><p>方法:専用バイアル内の固定液に,口腔細胞 50 万個に対してヒト子宮頸がん由来細胞株(HeLa)がおのおの 5000 個,500 個,50 個,5 個となるように調整して混和し,試料とした.各条件につき 3 個の試料を用意し,計 12 枚の LBC 標本を作製した後に,標本中の HeLa の細胞数を算出した.</p><p>成績:HeLa をおのおの 5000 個,500 個,50 個混和した条件では標本から悪性細胞が検出されたが,HeLa を 5 個混和させた条件では,悪性細胞が検出された標本と検出されない標本があった.</p><p>結論:ThinPrep® 法では悪性細胞の検出には悪性細胞が 1 バイアルに 50 個以上含まれることが必要であることが示唆された.</p>

収録刊行物

参考文献 (13)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ