書誌事項
- タイトル別名
-
- A case of mediastinal ectopic parathyroid adenoma completely resected after identification using a radioisotope technique combined with intraoperative intact-PTH monitoring
抄録
<p>症例は74歳女性.血清Caとintact-PTHの高値を指摘され,原発性副甲状腺機能亢進症の疑いで99mTc-MIBI SPECTを実施.右上縦隔に点状の集積を認め,縦隔内異所性副甲状腺腺腫の診断で切除目的に当科へ紹介された.標的病変は縦隔脂肪織内に埋没しており術中局在同定が困難と予想され,99mTc-MIBIを用いたRadio Isotope法と術中intact-PTHモニタリング法を併用し手術に臨んだ.第3肋間前腋窩線上に6 cmの小開胸を置き,胸腔鏡補助下に縦隔脂肪織内の病変を切除した.摘出病変は99mTc高集積であり,血中intact-PTHも切除後10分で低下が得られ,完全切除と判断した.最終病理診断は異所性副甲状腺腺腫であり,1年6ヵ月経過した現在まで高Ca血症や腺腫の再発なく経過している.術中同定困難な縦隔内異所性甲状腺腺腫においては,Radio Isotope法や術中intact-PTHモニタリング法などを用いることで正確な腫瘍位置の特定が可能であり,遺残病変の有無も術中に遅滞なく確認できることから,再発率の低下にも寄与し得る.</p>
収録刊行物
-
- 日本呼吸器外科学会雑誌
-
日本呼吸器外科学会雑誌 38 (2), 99-105, 2024-03-15
一般社団法人 日本呼吸器外科学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390862422951688704
-
- ISSN
- 18814158
- 09190945
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- Crossref
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可