中規模都市を対象とした温室効果ガス排出量将来推計における都市代謝プロセス連携の影響

  • 菊地 良太
    京都大学大学院 工学研究科都市環境工学専攻
  • 大下 和徹
    京都大学大学院 工学研究科都市環境工学専攻
  • 高岡 昌輝
    京都大学大学院 工学研究科都市環境工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Collaborative Effect of Urban Metabolic Processes on Future Greenhouse Gas Emissions for a Medium-sized City

抄録

<p> 中規模都市として薩摩川内市の下水・し尿処理場,ごみ収集・都市ごみ焼却施設を対象に,ディスポーザー導入,混合メタン発酵,汚泥と都市ごみの混焼といった各施設の連携が,温室効果ガス排出量に与える影響を将来推計した.連携に加え,汚水処理普及率向上,廃プラスチックを中心としたごみ減量を想定し,更にパルプ工場へのごみ廃熱輸送を導入した結果,電力や熱のカーボンニュートラル(CN)化が進まない場合,2050年の排出量は2020年比で72%削減された.この要因は,エネルギー回収と廃プラスチック減量であったが,電力や熱のCN化が進むと,エネルギー回収による削減が期待できなくなるため,排出量は66%削減に留まり,廃プラスチック削減やバイオマスプラスチック導入などの上流側の対策がより一層重要になることが示唆された.</p>

収録刊行物

参考文献 (14)*注記

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