就学前の子どもを育てる35歳以上の母親の心身の不調に影響する要因
書誌事項
- タイトル別名
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- Factors Associated with Poor Mental and Physical Health in Mothers Aged 35 Years or Older Raising Preschool Children:
- Effects of Parenting Stress and Menstrual Status
- ─育児ストレスと月経状態の影響─
抄録
<p>本研究の目的は、就学前の子どもを育てる35歳以上の母親の心身の不調に影響する要因を明らかにし、健康支援の示唆を得ることである。<br>女性の30代後半は卵巣機能が低下し始める性成熟期後期にあたり、乳幼児の育児時期が重なることで、育児ストレスが心身の不調を強くする可能性がある。<br>関東A県の保育園・こども園で就学前の子どもを育てる母親を対象に無記名自記式質問紙調査を行い、35歳以上の343名を分析した。背景要因、育児ストレス、月経状態を説明変数とし、慶應式中高年健康維持外来調査票を用いて心身の不調を測定し従属変数として重回帰分析を行った。<br>結果、心身の不調には年収、睡眠時間、休日の息抜き時間の有無、育児ストレス、月経状態が関連し、中でも育児ストレスの「育児不安因子」の影響は、月経状態が与える影響よりも強かった。<br>睡眠や休息の充足、育児ストレスを軽減する支援により、性成熟期後期以降に育児を行う母親の、心身の不調を軽減できる可能性が示唆された。<br> </p>
収録刊行物
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- 日本母性看護学会誌
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日本母性看護学会誌 24 (2), 17-23, 2024-03-15
一般社団法人 日本母性看護学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390862467718438400
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- ISSN
- 24346187
- 1345773X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可