集中治療室で勤務する看護師の集中治療後症候群の発症を見据えたケアに対する認識

書誌事項

タイトル別名
  • Recognition of intensive care unit nurses for handling the onset of post intensive care syndrome

抄録

<p> 本研究の目的は,ICU看護師がPICSをどのように捉え,PICSの発症を見据えたケアをどのように認識しているのかを明らかにすることである.ICUに勤務する中堅看護師7名を対象に半構成的面接を行い,質的記述的に分析を行なった.その結果,ICU看護師が捉えるPICSの認識は〈PICSは身体的,精神的,経済的問題を含んでいる〉〈ICUの特殊な環境によりPICSは発症する〉〈長期ICU入室(2週間以上)によりPICSは発症する〉などの7カテゴリーに分類された.ケアに対する認識は〈PICSケアの停滞〉〈PICSの発症を見据えたケアの進展〉〈PICSの発症を見据えたケアへの希薄な関心〉の3カテゴリーに分類された.ICU看護師へはPICSに関する知識の普及と共に認識の変化を促す教育が必要である.その教育には,ICU看護師がICUでの看護実践の結果を知り自己の実践の振り返りと経験の蓄えができる機会の提供,ICU看護に期待されていること示すといった内発的・外発的動機づけが重要である.</p>

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参考文献 (6)*注記

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