院内AEDによる早期除細動にて救命された2症例
書誌事項
- タイトル別名
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- Two Survival Cases who Received Rapid Defibrillation Using Automated External Defibrillator after In-Hospital Ventricular Fibrillation
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抄録
<p>当病院では,2003年の6月に新病棟の各フロアの看護師詰所に計9台のAEDを設置した。この院内AEDによる早期除細動にて後遺症なく救命された症例を2例続けて経験したので報告する。最初の症例は看護師による救命例である。当院では看護師による包括的指示下のAEDの使用が認可されており,施行した看護師は事前にAED講習会を受講していた。2例目は,AEDの充電が途中でいったんキャンセルされるも,すぐに再び除細動の適応と解析され施行されたという複雑な経過を辿っており,VTに対するAEDの解析基準についても知る機会となった。2004年7月1日付けの厚生労働省の通達で,ついに一般の市民もAEDを用いて除細動することができる時代となったが,現時点でも,医療従事者の間にAEDが十分に浸透しているとは言い難い。各医療施設においてはAEDの整備を推し進め,使用に関する取り決めを明らかにし,所属の医師や看護師に啓蒙活動を行っていくことが求められている。</p>
収録刊行物
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- 日本臨床救急医学会雑誌
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日本臨床救急医学会雑誌 8 (6), 430-434, 2005-12-31
一般社団法人 日本臨床救急医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390862467736336768
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- ISSN
- 21879001
- 13450581
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可