初任者研修制度における初任者のジレンマ -「教える側」であり「教わる側」であるという二重性に着目して-

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  • The Dilemma of Novice Teacher on Initial Teacher Training System Focusing on Duality of Being both the "Teacher" and the "Trainee"

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抄録

1989 年度の初任者研修制度の発足から現在に至るまで、わが国においては「初任者教員」への教育が行われてきている。本稿は拠点校方式による初任者研修において拠点校指導教員が初任者の学級で直接的に初任者に対して指導を行うという状況について、初任者教員自身がそれをどのように捉えているのかを明らかにするものである。拠点校指導教員、初任者、児童が共在する指導場面において、初任者教員は授業を行う「教える側」である一方で拠点校指導教員から「教わる側」であるという二重性を帯び、特有のジレンマ状況に陥ることと、そういった状況に帯するアンビバレントな位置づけを行っていることが明らかにされた。

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