小児科total allergistによる包括的なアレルギー診療

書誌事項

タイトル別名
  • Holistic approach of allergic diseases by pediatric total allergist

抄録

<p>Total allergistは,自身の診療科のアレルギー疾患については軽症から難治重症例を診療し,他科のアレルギー疾患についても軽症あるいは合併症の範囲であれば診療可能なアレルギー専門医を指す.小児科では複数のアレルギー疾患を発症し併存することが多く,また,それらは相互に影響するため,診療にあたっては複数の疾患を念頭においたアプローチが重要である.小児アレルギー疾患の有病率や重症度は,心理的ストレスや,社会的状況との関連が指摘され,身体的(バイオ)側面のみならず,心理(サイコ)・社会(ソーシャル)面にも焦点をあてたバイオサイコソーシャルモデルで捉える包括的な診療アプローチが重要である.成人診療科への移行にあたっては,重症難治例に対して疾患横断的,全人的な診療が行える体制が十分に整っていないという課題がある.</p>

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参考文献 (15)*注記

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