自治的集団に関する研究動向と今後の展望に関する一考察

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タイトル別名
  • A Study on Research Trends and Future Prospects for Autonomous Groups

抄録

本研究は,自治的集団研究の動向と課題について考察し,今後の自治的集団における研究の進展に向けて示唆を与えることを目的とした。その結果,自治的集団研究の実証研究は,小学校中・高学年を対象としたものがほとんどを占めており,分析には,学級満足度尺度を活用したものが多く見られた。また,自治的集団を育成するためには,学級活動を核とした自発的・自治的な活動や話合い活動を行うことが有効であり,これらの継続的な取り組みは,学級満足度の上昇に寄与することが確認された。今後の課題として,①自治的集団における研究方法は,学級満足度尺度を中心とした量的研究が中心であるため,学級内の自治的能力に絞って測定することのできる尺度を作成すること,②発達段階や学級の実態に応じた自治的集団の在り方を模索し,他校種における実証的研究の積み重ねが必要であること,③自治的集団において,教師とは別の認識枠組みで学級を見つめている児童の学級集団に対する認知面に目を向けていくこと,の3点が求められている。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390862500628470528
  • DOI
    10.34573/jacm.6.0_31
  • ISSN
    24347760
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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