ビジュアルマイクロホンにおける光量環境が音波抽出に与える影響

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タイトル別名
  • Effect of Light Intensity Environment on Sound Wave Extraction via Visual Microphone

抄録

本論文では,ビジュアルマイクロホンを実環境へ適用するための障壁となっている光量環境が音波抽出の影響に及ぼす影響について述べる.ビジュアルマイクロホンでは,音波により振動する物体表面をカメラで撮影し,その映像内に存在する振動から音波を抽出・復元するが,従来の抽出手法では物体振動のエッジを捉えやすくするために,撮影時に投光器を用いて強い光を照射していた.そこで,本論文では投光器を使用しない一般的な照度環境での音波抽出を可能とするために,画像の明暗に影響を与える露光時間とISO感度に着目し,これらの値を変更することで音波抽出にどのような影響を与えるのかを調査した.その結果,露光時間を長く,ISO感度を高く設定することで,振動による画像のひずみが確認できた.また,獲得したい音波の周波数帯を高くするために露光時間を短く設定する場合は,ISO感度を高く設定することが一般的な照度環境においては適切であると示唆された.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390862545803305216
  • DOI
    10.14923/transinfj.2023pdp0026
  • ISSN
    18810225
    18804535
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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