川端康成『雪国』論

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書誌事項

タイトル別名
  • Reading Yasunari Kawabata's <i>Yukiguni</i>: The “Third Term” and Epistemological Change, or Shimamura's Sense of Empty Reality
  • ――第三項と世界像の転換、島村の感受性と底抜けの現実――

抄録

<p>〈近代小説〉の白眉である『雪国』について、田中実氏が提起する「客観的現実」をどのように考えるのかという問題を前提に、「〈ことばの仕組み〉」の解明に臨んだ。とりわけ、視点人物島村の感受性の生成とその内実の分析に重きを置き、日常的現実が底抜けで「哀れな夢幻の世界」へとつながる感受性を持った島村と〈他者〉としての駒子・葉子との関係がどのように語れるのかを検証し、『雪国』の世界観について考察した。</p>

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 68 (3), 2-12, 2019-03-10

    日本文学協会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390862555421250304
  • DOI
    10.20620/nihonbungaku.68.3_2
  • ISSN
    24241202
    03869903
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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