塩害とASRの複合劣化が生じたコンクリート中鉄筋の腐食速度の評価とFAを用いた抑制策の提案

  • 菅原 典大
    元金沢工業大学 大学院工学研究科環境土木工学専攻(〒924-0838 石川県白山市八束穂3-1)現日本工営株式会社 交通運輸事業本部道路事業部(〒102-8539 東京都千代田区麹町5-4)
  • 宮里 心一
    金沢工業大学 工学部環境土木工学科(〒924-0838 石川県白山市八束穂3-1)
  • 斎藤 豪
    新潟大学 工学部社会基盤工学プログラム(〒950-2181 新潟県新潟市西区五十嵐2の町8050)
  • 鈴木 一帆
    元新潟大学 大学院自然科学研究科環境科学専攻(〒950-2181 新潟県新潟市西区五十嵐2の町8050)現UBE三菱セメント株式会社 研究所(〒755-8633 山口県宇部市大字小串字沖の山1-6)

書誌事項

タイトル別名
  • CORROSION RATE OF REBAR IN MORTAR WITH COMBINED DETERIORATION DUE TO CHLORIDE ATTACK AND ASR

抄録

<p>塩害では鉄筋の不働態皮膜が破壊し、腐食が進行する。またアルカリシリカ反応(ASR)では骨材が膨張し、ひび割れが生じる。またそれらの予防策としてフライアッシュ(FA)の混和が挙げられる。本研究では、両者の複合劣化を対象に、コンクリート内部に埋設された鉄筋の腐食速度、およびFA混和の防食効果を評価した。すなわち、塩害の単独劣化および塩害とASRの複合劣化が生じ、加えてFA混和した供試体を湿潤気中に暴露し、膨張率や鉄筋腐食速度を測定した。また、ひび割れ観察、ゲルフルオレッセンス法、細孔径分布、コンクリート抵抗およびカソード分極曲線により、塩害とASRおよびFA混和が鉄筋腐食に及ぼす影響を考察した。以上の結果、水が直接に供給されない環境では、ASRゲルにより酸素供給が阻害され腐食速度が抑制されること、FA混和によってコンクリート組織が致密になり腐食速度が抑制されることを明らかにした。</p>

収録刊行物

参考文献 (4)*注記

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