イヌにおけるイミダクロプリド,モキシデクチン,プラジカンテル経皮投与の<i>Linognathus setosus</i>感染症治療としての有効性

書誌事項

タイトル別名
  • Efficacy of transdermal imidacloprid, moxidectin, and praziquantel as a treatment of <i>Linognathus setosus</i> infection in dogs

抄録

<p>Linognathus setosus(L. setosus)は皮膚症状を引き起こすイヌジラミである。現在,腸内寄生虫および外部寄生虫駆除用の経皮合剤がある(イミダクロプリド/モキシデクチン/プラジカンテル)。しかし,シラミに対する適応は行われていない。本研究の目的は,イミダクロプリド/モキシデクチン/プラジカンテル の有効性を評価することである。使用したのはメス3頭,オス2頭の犬5頭で,犬種はボクサー,ピットブル,シュナウザー,雑種である。1日目,7日目,28日目に皮膚学的検査と毛包顕微鏡検査,および糞便の顕微鏡検査(直接および沈降法)を行った。肩,首,背中,頭のシラミの若虫と成虫を初見で数え,光学顕微鏡で確認した。皮膚病変は分類により評価した:0:健康な皮膚,1:軽度,2:中等度,3:重度。そう痒症はvisual analog scale(PVAS)で評価した。評価1日目,すべての動物にイミダクロプリド(10–35 mg/kg),モキシデクチン(2.5 mg/kg),プラジカンテル(25–50 mg/kg)を投与した。L. setosusは5頭,Dipylidium caninumは4頭陽性であった。1日目に病変レベル3,そう痒度8を示した。評価7日目にはL. setosusおよびDipylidium caninumは陰性であり,病変は4頭で1,1頭で2であった。評価28日目まで,L. setosusおよびDipylidium caninumはすべて陰性であった。イミダクロプリド/モキシデクチン/プラジカンテルの経皮適用は,L. setosusとDipylidiumの防除に有効で,副作用は見られなかった。</p>

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参考文献 (18)*注記

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