レシピエント移植コーディネーターの業務改革と後進育成への取り組み

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抄録

<p>岡山大学病院臓器移植医療センターでは、2020年度よりヘルシーワークプレイスを目標として業務改革を行ってきた。ワーク・ライフ・バランスを重視し、働き方改革、持続可能な体制づくりを目指して取り組んでいる。当院のレシピエント移植コーディネーター(RTC)はこれまでに常勤、パート、部分育児休業など、様々なライフスタイルの者で成り立ってきた。日々のミーティングや、マニュアル様式の標準化を図り、RTC同士で業務を補完し合っている。また、医師や看護師とも積極的にタスクシェアを推進することで、RTCは移植相談や意思決定支援、連絡調整、退院後のフォローアップに集中することができ、RTCの専門性の明確化にもつながっていると考える。RTC業務の魅力を伝える方法としては、今年度新たに臓器移植医療センターへの見学、RTC体験の募集を試みることにしている。また、臓器移植医療センターで講演会を企画し、院内の臓器移植医療の普及啓発にも取り組む予定である。臓器移植医療やRTC業務に興味のある看護職員が増え、後進育成につながることを目指している。しかし当然のことながらRTCの定数は決まっており、計画的な後進育成が行いにくい状況である。今後はRTCの適正配置やRTC加算の新設など、RTC配置の客観的な指標や診療報酬を明確にしていくことも必要と考える。これらのことが安定したRTC後進育成の後ろ盾になると期待している。</p>

収録刊行物

  • 移植

    移植 58 (Supplement), s145_2-s145_2, 2023

    一般社団法人 日本移植学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390862623768436992
  • DOI
    10.11386/jst.58.supplement_s145_2
  • ISSN
    21880034
    05787947
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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