高等教育の多層的グローバルガバナンスと国際化の理念・理論的検討

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タイトル別名
  • History and Prospects of Internationalization of Higher Education and its Multi-layered Global Governance

抄録

社会経済の急速なグローバル化は高等教育にも「国際化」という変容を迫っている。一方、従来、国民国家の枠組みで、そのあり方が議論され、政策が形成され、実践がなされてきた教育という分野においても、国際社会は、地球温暖化・感染症危機・頻発する国際紛争等の地球的課題・越境課題に対処し、平和・人権・開発を達成することを目的に、協調・協力していくために、グローバルガバナンスの枠組みを形成してきた。その現在における到達点が、持続可能な開発目標(SDGs)である。そして、高等教育は、教育に関するSDG第4目標達成のみならず、SDGs全体の達成に貢献する可能性も示唆される。近年では、政治経済におけるリージョナル化も進行しており、高等教育においても、リージョナル域内協力・交流の枠組みは今後益々進展することが予想される。本稿の目的は、このように進展しつつある多層的グローバルガバナンスの形成過程において、高等教育の国際化がどのような役割・貢献可能性を有するのかを、理論的・理念的に検討することである。

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