腹腔鏡下に切除した肝原発血管周囲類上皮細胞腫瘍の1例

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タイトル別名
  • A Case of Primary Perivascular Epithelioid Cell Tumor of the Liver Treated by Laparoscopic Resection
  • フククウキョウ カ ニ セツジョ シタ カン ゲンパツ ケッカン シュウイルイ ジョウヒ サイボウ シュヨウ ノ 1レイ

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抄録

<p>症例は48歳,女性.右季肋部痛を主訴に前医を受診.腹部超音波検査で肝S5に40mm大の腫瘍を指摘され,当科へ紹介となった.血液検査上は特に異常を認めなかったが,ダイナミックCT, EOB-MRIで腫瘍は早期相で濃染し,後期相でwash outを認めたため,肝細胞癌と診断し腹腔鏡下肝S5部分切除を施行した.病理組織診断では好酸性胞体と明るい核クロマチン,明瞭な核小体を有する大型でpolygonalな腫瘍細胞が小胞巣状から索状構造を呈しながらびまん性に増殖していたが,一部平滑筋様の好酸性紡錘形腫瘍細胞も混在していた.免疫染色ではmyogenin,vimentin,HMB-45,SMA,CD68が陽性であり,以上の所見から肝原発血管周囲類上皮細胞腫瘍と診断した.肝原発血管周囲類上皮細胞腫瘍は非常に稀な疾患であるが,今回われわれは腹腔鏡下に切除しえた1例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する.</p>

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参考文献 (15)*注記

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