幼児期における家庭でのパソコン等の使用実態に関する考察 : 同一園での2001 年調査と2021 年調査の比較から

書誌事項

タイトル別名
  • A Study on the Use of PCs at Home in Early Childhood : Comparison of 2001 and 2021 Investigation in the Same Kindergarten
  • ヨウジキ ニ オケル カテイ デ ノ パソコン トウ ノ シヨウ ジッタイ ニ カンスル コウサツ : ドウイツエン デ ノ 2001ネン チョウサ ト 2021ネン チョウサ ノ ヒカク カラ

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抄録

情報通信技術(ICT)の急速な進展と社会変化に伴って、家庭での幼児の生活や保護者の意識がどのような実情にあるかを捉えることを目的に、幼児期の子をもつ保護者対象の調査を実施した。2001 年と2021年に実施した家庭における幼児のパソコン等の使用実態に関する調査について、20 年の経年比較をし、個別の家庭の状況ではなく、20 年間の全体的な傾向の変化を考察した。加えて、ICT 等に対する保護者の自由意見についても考察した。パソコンの所有については、2001年時点で80%近くの家庭にパソコンがあり、2021年には更に96%まで増えていた。一方、家庭における幼児のパソコン使用経験は、85%から30%程度に減っていた。また、幼児の使えるテレビゲーム等も、56%から20%ほどに減っていた。20年の間に誕生したスマートフォンやタブレットは、90%以上の使用経験があり、使用頻度も高かった。パソコンやテレビゲーム等の使用が減り、それらに変わってスマートフォン等の使用が増える傾向が明らかになった。保護者の自由意見からは、ICT の活用に積極的、消極的それぞれの意見があり、また双方で揺れる意見もあった。

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