寛解導入療法中に静脈-静脈体外式膜型人工肺によりcapillary leak syndromeから回復した急性骨髄性白血病

書誌事項

タイトル別名
  • Veno-venous extracorporeal membrane oxygenation for capillary leak syndrome during induction chemotherapy in acute myeloid leukemia

抄録

<p>症例は44歳女性。RUNX1::RUNX1T1を伴う急性骨髄性白血病に対して,寛解導入療法(IDR+AraC)を開始した。Day 17に呼吸不全,血圧低下が出現し,肺炎と薬剤アレルギーによるcapillary leak syndromeと診断して,気管挿管を行った。人工呼吸管理下でも呼吸状態は増悪し,day 18にvenovenous-extracorporeal membrane oxygenation(VV-ECMO)を導入した。その後,血球回復とともに呼吸状態の改善を認め,day 26にVV-ECMOを離脱した。Day 28のCTで脳出血を認めたが,リハビリテーションによりADLは回復した。地固め療法を4コース行い,寛解を維持している。急性白血病の寛解導入療法中の重症呼吸不全は致死的な病態であるが,VV-ECMOは救命の一助になると考えられる。</p>

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 65 (3), 169-174, 2024

    一般社団法人 日本血液学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390862643867633536
  • DOI
    10.11406/rinketsu.65.169
  • ISSN
    18820824
    04851439
  • PubMed
    38569861
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • PubMed
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ