歌唱表現の創意工夫に関する指導についての一考察 : 指揮による表現を用いて表現意図を明確化する試行授業を通して

書誌事項

タイトル別名
  • A Study on Teaching the Ingenuity of Singing Expression : Through a Trial Class that Clarifies the Expression Intention Using Conducting Expression

この論文をさがす

抄録

学習指導要領では,高等学校芸術科「音楽Ⅰ」の歌唱の指導事項に「歌唱に関わる知識や技能を得たり生かしたりしながら,自己のイメージをもって歌唱表現を創意工夫すること」を,育成を目指す「思考力,判断力,表現力等」の資質・能力として示している。しかしながら,実際の授業では生徒の表現の工夫が,楽譜に記された用語や記号を正確に再現することに留まり,「思考力,判断力,表現力等」の育成に繋がっていないという指摘も多く聞かれる。そこで,音楽の特徴を「指揮」による身体表現を通して捉え,歌唱の表現意図を明確にしていく試行授業を実施し,生徒の記述を「指揮表現の創意工夫を通して生徒の音楽を形づくっている要素の知覚・感受が質的に高まっているか」,「指揮によって音楽を表現する活動を通して生徒の歌唱表現についての表現意図が深まっているか」という二つの視点で検討し,指揮による表現と歌唱表現の創意工夫との相関について考察することとした。

収録刊行物

  • 教科開発学論集

    教科開発学論集 12 61-71, 2024-03-31

    愛知教育大学大学院・静岡大学大学院教育学研究科共同教科開発学専攻

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ