「日本のラディカルズ」の帰趨
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- 佐藤 方宣
- 関西大学経済学部
書誌事項
- タイトル別名
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- Historical Trends of “Japanese Radicals”:
- Rethinking Methodological Reflections in the 1970s.
- ─1970年代における方法的内省の再考─
抄録
<p>1970年代の日本では,近代経済学者たちの間で方法論的基礎についての反省(内省)が広がった.そこには同時期のアメリカのラディカルズの異議申し立てとの共通点と相違点が見出だせる.後に佐和隆光はこの動向を「日本のラディカルズ」と呼び,アメリカのラディカルズが経済学の価値前提を問うたのに対し,日本のそれは方法論的反省に留まったと評した.本稿はこの佐和の「日本のラディカルズ」という視角を補助線に用い,1970年代日本での方法論的内省という議論空間の成立について検討し,当時の議論には狭義の方法論に留まらない経済学の価値前提への問いや新たな「公正」の探求もまた見いだせたことを明らかにした.</p>
収録刊行物
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- 経済学論集
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経済学論集 84 (1), 2-21, 2024-03-29
東京大学大学院経済学研究科
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390862699742442112
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- ISSN
- 24344192
- 00229768
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可